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<title>福家警部補の挨拶 (創元クライム・クラブ)</title>
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<description>知人の勧めで手に取りました。上品で荒唐無稽でなく、安心して読めました。次作が楽しみです。TVドラマ化に向いているように思います。脳内キャスティングでは福家警部補は永作博美さんです。髪はショートで、縁...</description>
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知人の勧めで手に取りました。上品で荒唐無稽でなく、安心して読めました。次作が楽しみです。TVドラマ化に向いているように思います。脳内キャスティングでは福家警部補は永作博美さんです。髪はショートで、縁なし眼鏡がトレードマーク。
チビで童顔のため、現場ではいつも刑事として
見てもらえないが、実は三十オーバーの模様。

これが本書の探偵役・福家警部補（下の名は出てこない）です。


一見頼りない彼女ですが、連日の徹夜をものともしないタフさと、
鋭い観察力・洞察力で事件の真相を暴いていく、『コロンボ』や
『古畑』に連なる〈倒叙ミステリ〉の正統なる継承者です。

コロンボや古畑との最大の相違点は、彼女が女性であるということ。
そのため、実はオヤジ受けがよかったり、同僚からも風変わりだけど
そこがまた…、などと思われているようです。

また、事件関係者に対する心くばりの細やかさも女性ならではで、
それは犯人に対しても例外ではありません。

このあたり、コロンボや古畑がどこか非情であったのとは
一線を画しており、彼女の得がたい個性となっています。

映像化の可能性も十分あると思うのですが、
なかなか警部補に適任の女優が思いつきません。
（強いてあげるなら、深津絵里かな…）

あるいはまんがやアニメのほうが、作品の持つ魅力を
引き出しやすいかもしれないです。本書の最大の魅力は、表面的に『コロンボ』を真似するのではなく、その核にあった“ミステリーの古典への敬意とそれを継ごうとするスピリット”を、さらに継ごうとしている点にあります。以下、思いついた点をまとめてみました。

★キャラに頼らない
意外かもしれませんが、第１シーズンの『刑事コロンボ』では、コロンボ警部は、愛嬌はあるものの、「得体の知れない謎の刑事」で、その描写も多くはなく、ミステリー中心の作風でした。『福家』は、フォークの魅力で人気の出た後年のコロンボではなく、初期のストイックなところからはじめています。これが『古畑』と違うところであり、かなりのリスクを背負った英断だと思います。
★手がかりの密度
『コロンボ』といえば、解決部分の鮮やかさだけが取り上げられがちですが、本当のすごさは、途中に置れた手がかりの量と質にあるように思います。『福家』は、１作５０ページほどの中に、１０以上、多いときは２０近い伏線や手がかりを詰め込むことで、『コロンボ』を見ているときのあのわくわく感を再現しています。
★適度に高度なミステリ
『福家』の謎解きは、天地がひっくり返るようなものではなく、論理的に筋の通ったところに落ち着きます。伏線の張り方も実にフェアなので、ミステリーが好きな方でしたら４作中１〜２作は主人公より先に解決できるのではないでしょうか。だからといってつまらないことはなく、実は、これこそが本来の「本格」の姿だったようにも思います。マニア向けではない、誰にでも気軽に楽しめる「明快な面白さ」も、作者はちゃんと「コロンボ」から継承しています。
★「倒叙」の意味
上記の項目にもつながるのですが、作者は「倒叙」を、最も純粋でフェアな「本格ミステリーを盛り込む器」として１２０％活用しています。「倒叙」は、心理描写を膨らませれば読者をエモーショナルに引っ張れますが、それはあえて避けているようです。近年、これほど「ミステリー以外の要素がまったく入っていない」、純粋なパズラーはなかったのではないでしょうか。それ以上にすごいのは、通常の犯人当てミステリーでは、文中に楽に隠せる手がかりが、フォーマットの決まった「倒叙」の場合、犯行の描写を読む読者は、「これが手がかりになるのでは？」と鵜の目鷹の目で読むため、手がかりの配置が何倍も難しくなるという点です。それをとりあえず４作（１０月の「ミステリーズ！」に新作が載るそうです）、成立させているのは驚きという他ありません。確かにコロンボをこよなく愛する作者によるものですが、全く知らなくても必ず楽しめるでしょう。描写が映像を彷彿としてイメージしやすく、主人公が非常に魅力的。謎解きも論理的で犯人に対して警部補が敬意をもって接する所も、キャラクタの持つ雰囲気と調和して気持ち良いです。
個人的には、忘却の彼方にいたコロンボがよみがえる所が度々あり、不思議な読後感でした。
新シリーズに比べ、コミカルだが容赦ない、シャープな「旧」コロンボ。
その世界観を愛するファンにとって本書は、新シリーズや古畑任三郎に求めることができない、旧の乾いた斬れ味を体験することができます。
本家とのつながりも楽しく、一歩一歩追い詰められていく犯人にいつのまにか感情移入してしまう流れも鮮やか。
帯の「コロンボ、古畑の系譜」に偽りなしと言ってもいいでしょう。
ただ、短いのは本当にあっという間に終わってしまう感があるので、このシリーズは「オッカムの剃刀」くらいの長さがちょうどいいのでは？
このクオリティでいければ、続編も楽しみです。
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<title>乱鴉の島</title>
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<description>新潮社はすぐにノベルズや文庫に落とさないから思い切って単行本を買ったのに、
２年余りで、しかも他社（講談社）からノベルズ出版とはちょっとショックでした。

肝心の作品ですが、読後一番に思ったのは、
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新潮社はすぐにノベルズや文庫に落とさないから思い切って単行本を買ったのに、
２年余りで、しかも他社（講談社）からノベルズ出版とはちょっとショックでした。

肝心の作品ですが、読後一番に思ったのは、
「火村シリーズの長編でリリカルファンタジーはやめてくれ」
です。

火村とアリスも３０男にしては大概なのに、
いい大人の登場人物たち（１人２人ならまだしも７人）が、
あまりにもロマンチック過ぎてあきれます。

登場人物たちの間にある「秘密」でひっぱってますが、
事件自体は作中で火村も言っているように「ありふれた殺人事件」なので、
その「秘密」がなかったら中短編で済んでいたような気がします。
（個人的にはその方がよかったです）
肝心の「秘密」もわりと早い段階でネタバレしますし。

この作者の作品のリリカルな部分が好きな人には楽しめますが、
そこがキライな人にはちょっとお勧めできません。
火村シリーズの長編ということで期待していたんですが………。読んでがっかりでした。孤島に滞在している登場人物がとにかく薄っぺらい、最後に真犯人が明かされても「だれ?」という感じでした。何故人物がこんなに描けていないのか?犯行動機も、あれでは結局誰を犯人にしてもよいわけで、何の驚きもありませんでした。時事の色々なことを詰め込みすぎたと思う。
導入部分とか、どうでもいい背景説明が長すぎる。
ヒミツもどのくらい大事な秘密なのか疑問。

ストーリー練る順番を間違ったんじゃないかしら？ 有栖川品としては平均的な出来と思う。可もなく不可もなくで、ミステリとしてはいまいち魅力に乏しい。
 火村シリーズで４年ぶりの長編ということもあってか、火村・有栖川コンビがいまいち冴えない感じなのが残念。特に有栖川の暴走（本当はそうでもないのだが）にはしらけてしまう。
 メイントリックは、それはそれで面白いのだが、本筋とは関係ないような気がするのは私だけではないだろう。
 クローンとか巨億を稼ぐ青年実業家とか、時事ネタに走っているのもちょっと。古本屋で１００円だったのと、前から「有栖川というのがすごいペンネームだな」と思っていたので購入してみました。

…これは…
好きな人には好きな類でしょう。でも本格的ミステリーかどうかと言われると…
ライトノベルに分類されても良いと思います。
中学校の図書室などに置いて、「読書嫌いの人でも読みやすい！」というポップをつければ
人気がでるような、そんな作品です。
でもここまで人物設定が立っているのなら、ルパンやホームズのように主役のカリスマ性や
ぶっとんだ性格で読者を引っ張っていってほしい気がします。
あるいは浅見光彦ぼっちゃんのように旅情サスペンスにしてしまうとか。
２時間サスペンスの原作にすれば面白いかもしれませんね。

著者のほかの作品はもと練りこまれているのでしょうか。
少々気になりますが、残念ながら他のものまで読もうという気は起こりませんでした。

火村先生と有栖川さんの格好良さ（キャラクターの魅力）に酔いたい方にはオススメ。
でもそれだけで感動やドキドキ感はほとんどありませんでした。ごめんなさい。
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<title>ミステリーズ!vol.17</title>
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<title>銃とチョコレート (ミステリーランド)</title>
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<description> 作者のバランス感覚がとても楽しめた一作。正義のヒーローはいつまでも正義のヒーローではなく、悪党もいつまでも悪党ではない、大なり小なりの固定された価値観がぐるぐるに揺らがされて、それでも「またか」と...</description>
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 作者のバランス感覚がとても楽しめた一作。正義のヒーローはいつまでも正義のヒーローではなく、悪党もいつまでも悪党ではない、大なり小なりの固定された価値観がぐるぐるに揺らがされて、それでも「またか」とは思わせず、それが自然の摂理であるかのように納得してしまう、そういう優れたバランス感覚で成り立っていました。
 唯一アンバランスだったのは中途半端な主人公の存在。ＧＯＴＨぐらい思い切っても良かったようにも思います。とても楽しめました。ロイズとドゥバイヨルの二人による探偵物語の続編を読んでみたいと強く思いました。一筋縄ではいかない楽しいものになりそうなのですが、子供向けにはならないかもしれませんね。少年少女向き、と銘打ちながら、ヒーローであるべき探偵を
陰湿に、醜く描く点あたりは結構乙なものである。
それでこそ少年が自らの意思で動こうというものだ。

時代設定や世界観・謎解きなどはまあ凡庸であるが
ところどころ順当にストーリーを流さない、
天邪鬼な点は現代世相を表しているようで妙にリアル。８０点という評価が当てはまる良ミステリ。
読みなれた人は４５ページで６割は解る。
あとの３割は読んでるうちに解り、残りの一割は事件が終わった後に解ります。

乙一さんもこういう作品をさらりと書けるようになったんだなあと感心しました。
読んで８０％はやはり、面白いと思うでしょう。
しかしデビュー作の衝撃度から言うとどうしてもこの評価です。
本人もこの作品で１００点は狙ってないと思いますが、
ミステリーランドのこのシリーズに一番ふさわしい作品ではないでしょうか。
ミステリーランドのこのシリーズの限定では、ベスト５には間違いなく入る作品でした。
面白かったです。面白いです。
そんなに、時間はかからずスラスラ読めます。
始めの頃は、そんなに乙一氏独特の世界はそんなにありません。
ですが、序盤からは乙一氏の世界です。
リンツ少年が、自分で考えて、自分で選んで行動する、ところがこの話の重要な点なのではないかと、思います。ルパン，ホームズ，二十面相，明智小五郎に胸をときめかした中年向きの作品か．
大人が児童書として楽しむ本である
児童向けならもっと面白い本がある．この値段で数冊買える．
このミスに選ばれたからといって秀作とは言い難い．
ストーリーも読者の予想を裏切らない．

乙一ファンとしては物足りない．
ミステリーファンとしても物足りない．
児童書ファンとしても難点が多い．
児童向けならむしろ「失はれる物語」などの短編を推す．


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<title>川に死体のある風景 (創元クライム・クラブ)</title>
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<description>この本は６人の作家各々が『川と死体』という１つのテーマを元に描いたものです。
しかし、作品１つ１つが同じテーマなのに全く異なった雰囲気を醸し出しており、とても楽しめました。

特にその中でも私のオス...</description>
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<![CDATA[
この本は６人の作家各々が『川と死体』という１つのテーマを元に描いたものです。
しかし、作品１つ１つが同じテーマなのに全く異なった雰囲気を醸し出しており、とても楽しめました。

特にその中でも私のオススメは、歌野 晶午氏の「玉川上死」と綾辻 行人氏の「悪霊憑き」です。
前者は、冒頭の辺りで予想外のコトに笑わせていただいたのですが読み進めていると『まさか！？』の展開に驚き話にグイグイ引っ張られました。
そして、後者では私的にはストーリーが少し現実離れしている感があるのですが、終盤では思わず『そうきたかっ！？』な状態になっていました。

蛇足かもしれませんが表紙がミステリーなのに意外と可愛かったのもポイントだったかもしれません(笑六つの川に浮かぶ、六つの死体。
それぞれの作者の方の個性が出ていて、楽しめました。直球、飛び道具、派手さはないけれど綺麗な話etc...
初めて読む作家の方もいましたが、その方の違う作品を読んでみたくもなりました。

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<title>姦狩~凌辱報告書~ (パンプキンノベルズ)</title>
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<![CDATA[
姦狩?凌辱報告書?主人公の表向きの職業は興信所の調査員。実は容姿端麗で従順で賢く、性技にたけた少女犬を育てること。プロローグ、第1章美鈴の告白(年の離れた売れっ子の予備校講師の人妻でありながら主人公のペットになる。)、第2章沙紀の告白(生粋のお嬢様。おとされて主人公の犬になる)、第3章遙の告白(一人暮らしを始めたばかりの少女。生活苦からあるバイトを初めたのをきっかけに最終的に主人公の犬になる)、エピローグ(公私ともにサポートする少女っぽい容姿のあやねとエッチ)
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<title>東京ゲンジ物語</title>
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確かに、前半はぐぐっと引き込まれるものがありました。
電子書籍で連載、とあったし、
本人のブログでも「実験的な内容」と書かれていたとおり、
小説というよりも漫...</description>
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評判が良いというので読んでみたけれど。
確かに、前半はぐぐっと引き込まれるものがありました。
電子書籍で連載、とあったし、
本人のブログでも「実験的な内容」と書かれていたとおり、
小説というよりも漫画を読んでいる感じでした。
ただ、後半になるにつれてひとが死にすぎる割には謎解きがいまいちだったのと、やはりどこか脚本ぽい感が拭えませんでした。とても読みやすい本です。東京のどこかに棲む、過去を半分失った名もない一人の少女の物語。
帯にあるような「サイコミステリー」ではないと、私は思います。
読み手の感性を必要とする小説でしょう。
美しい文体が、読み手の年齢や読書歴によっては違和感につながるし、解釈の必要なラストが理解できない人もいるはずです。
ただ、周囲の文学部の女子たちの間では、この半年くらいの日本の作家の作品でもっとも話題にされている本のようです。
もっとも、持ち込んだのは私なので、局部的現象なのかもしれませんが。
私は好きです。
この作品は、親友の薦めで手にとりました。
作者の他の小説は読んでいません。
たぶん有名な漫画を小説にしたそれらの作品は、今後とも読むことはないでしょう。
ただし、この先、本作のような小説を作者がまた書いた場合は、必ず読むつもりです。

源氏物語の現代・東京版かと思って読んでみたら
東京のゲンジさんの物語。
マンガの原作とか脚本とかを数多くやっている著者だあって
内容、台詞の言い回しはマンガっぽい。
田島昭宇さんの絵を想像しながら読むとピッタリはまる。
最高の成功は表紙を田島昭宇さんに表紙を書き下ろしてもらったことだと思う。

ゆっくり読んでも２、３時間なので暇つぶしには良い。
何かを得るつもりで読んではいけない。作者は金田一少年の事件簿の原作者。
少年マガジンのサイコメトラーＥＩＪＩやＧｅｔＢａｃｋｅｒｓ、
ドラマのＨＥＲＯの脚本も手がけていたらしい。
先が気になる展開ではあったが、主人公の回りで起こる「死」の理由が
明らかにはされずに、事件と一緒に解決扱いにされてしまった。
文章がつたない気がした。内容はあらすじのまんまです。（ネタばらすと面白くないからスマンです）
割と短時間で、すぐ読み終わりました。
ちょっと大人向けのサイコサスですね。
軽くはまってしまいました。
文字も大きめで、本に余りなれていない方でも、読みやすいはずです。
私は、もうちょっと長々と引っ張ってほしかったかなぁ…と思います。
話も、１章事にうまく繋いであるので、あきませんでした。
下手な小説より、断然面白かったです。
続編できそうな予感がしましたが…金田一の様にシリーズ化してほしいです。
ちょっとした時間がある方は、是非手にとって読んでみたらいかがでしょうか?






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<item rdf:about="http://bb-book008.electro-search.com/detail/08/4488017266.html">
<title>配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)</title>
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<description>◆「パンダは囁く」 

  寝たきりになってしまった近所のおじいさんに頼まれ、 
  本を探しにきた高校生の西岡君。 

  しかし、彼がおじいさんから聞いてきた内容は、 
  「あのじゅうさにーち...</description>
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◆「パンダは囁く」 

  寝たきりになってしまった近所のおじいさんに頼まれ、 
  本を探しにきた高校生の西岡君。 

  しかし、彼がおじいさんから聞いてきた内容は、 
  「あのじゅうさにーち」「いいよんさんわん」「ああさぶろうに」 
  そして「出版社はパンダ」という意味不明のものだった……。 


  本屋ならではの暗号ミステリ。 
  この真相を知ってからは、しぜんと本の「××」に注目するようになりましたｗ 



◆「配達あかずきん」 

  成風堂が美容院に配達した雑誌のなかに、 
  美容院の客の盗撮写真が入れられた事件。 


  配達という本屋の日常業務を利用して仕掛けられた犯人の悪意。 
  それが、書店員らしい自然な善意によって露呈するという本書を象徴する一編です。 
主人公は、その本屋さん・成風堂書店に勤める杏子さんと、アルバイト店員の多絵ちゃん。
本屋さんで起こるちょっとした事件を、この二人が解決するのですが、この女の子コンビの
息がピッタリ合っていて、読んでいてとっても面白いかったです。
特に、多絵ちゃんは、勘が鋭くズバリと謎を解く反面、プレゼント包装をたくさんダメにして
しまうくらい、とても要領が悪いところがあって、そんな愛嬌のあるところも、「良し！」です。

それと、本屋さんという、出かければ必ず立ち寄る身近な場所が、舞台になっているのが良い
です。
本屋さんには意外な謎が隠れていていると思うと、いつも立ち寄る本屋さんも、違った視線で
見ることができるので楽しいし、本の中で明かされている本屋さんの仕事内容という裏舞台を
知ることができるのも面白いです。

さて、この本は短編集では、
 
 ・パンダは囁く 
 ・標野にて 君が袖振る 
 ・配達あかずきん 
 ・六冊目のメッセージ 
 ・ディスプレイ・リプレイ 
 
と、５つの物語が語られます。
私の一番のお気に入りは、「六冊目のメッセージ」。
入院中に差し入れられた５冊の本にまつわる話で、チョイスされた本の絶妙さが伝わってくる
ような話のやり取りと、本に対する人それぞれの思いを垣間見ることができて、本好きとして
はたまらないお話になっています。
それから、タイトルになっている６冊目の本が、素敵な意味を持っていて、読んだ後「素敵！
く〜。うらやましいっ！」って思うのと同時に、ロマンスが始まる予感にドキドキしました。
人に勧めする本や贈る本って、自分の趣味もあるし、もちろん贈る相手の趣味もあるので、
とっても難しいと思うのですが、この本『配達あかずきん』は、本屋さんが好きで、さらに
ミステリィが好きな人には、絶対にハズレなしのオススメだと思います。本屋の店員さんってこんな苦労があるんだ、とか、
こんなところに気を配ってるんだ、ということが
よく分かりました。
ミステリーとしても、本に絡んだ謎がたくさん
出てきて、面白く読めました。殺人はないので、
読後感は爽やかです。古本屋探偵は、アメリカのジョン・ダニングによる「古本屋探偵クリフ」シリーズ、日本では紀田順一郎による「古本屋探偵の事件簿」がありますが、新刊本屋探偵がここに登場しました。本屋に行くと、１時間以内では出てこられないという本屋好きにはたまらないミステリーです。

本屋の正社員杏子さんが事件にかかわり、バイトの大学生多絵ちゃんが推理力を発揮するというパターンで、本当の犯罪もあれば、日常のミステリーもある短編集。個人的には「六冊目のメッセージ」が好きです。

ただ、残念なことに、杏子さんも多絵ちゃんも、人物がくわしく描かれていません。続編は未読なのでそちらにあるのかもしれませんが、少なくともこの本にはありません。どこにでも事件は転がっているのね〜、
というのが単純な感想です。
本屋の日常を描いていて、身近な感じで入り込みやすいのです。

語りをしている社員の杏子がワトソン役、アルバイトの多絵が探偵役という設定が良いです。
二人とも、決して多くを語るわけではないのですが、要所をついていて過不足ない感じ。
重くなく、といっても軽すぎず心地よい感じのストーリー展開でした。
本を扱った話しというと、
どうしても北村薫さんの「空飛ぶ馬」を連想してしまったのですが、
あちらはかなり本好きの女子大生が主人公で、マニアックな感じです。
本書の主役はさほど本に詳しい訳ではないので、もてる限りの知識をフル活動させる点に、
親しみを感じました。
私が印象に残ったのはラストの「ディスプレイ・リプレイ」です。
作家と読者に共通する、作品への深い愛情が伝わってきて、
少しウルッときました。

マイナスポイントを指摘すると、
登場人物がみないい人ばかりの所でしょうか。
未然に事件が解決してしまうので、悪い人も
”ちょっと悪い人”止まりになってしまって、
締まらなかったかなと思いました。
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<item rdf:about="http://bb-book008.electro-search.com/detail/09/4488030165.html">
<title>ミステリーズ!vol.16</title>
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<title>ノアの徴</title>
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<description>獲物をライブチャットというネット世界で物色するという着想が面白い。犯人の視点で描かれている連続殺人。しかも犯人は心理学者で妻も有名な心理学者だという点。多重人格、人格障害、現代社会の抱えている問題を...</description>
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獲物をライブチャットというネット世界で物色するという着想が面白い。犯人の視点で描かれている連続殺人。しかも犯人は心理学者で妻も有名な心理学者だという点。多重人格、人格障害、現代社会の抱えている問題を心理学を駆使して描き面白いサイコスリラーに仕上がっている。  
 
 


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<title>愛蔵版 三毛猫ホームズの推理</title>
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<description>こう、もう何年も前に出版されて、文庫版として何十回と増刷を繰り返してる作品を、再び豪華装丁で愛蔵版という形で出版するのは、やはり商法的に小憎いですよね・・・。おまけに、赤川のインタビューがこっちのみ...</description>
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こう、もう何年も前に出版されて、文庫版として何十回と増刷を繰り返してる作品を、再び豪華装丁で愛蔵版という形で出版するのは、やはり商法的に小憎いですよね・・・。おまけに、赤川のインタビューがこっちのみ収録という、その特典が巧みなえさとなってて、大ファンは買わざるを獲ないだろうし。せめて、もうちょっと値段下げてほしいよね。肝心の内容に関しては、たくさん出てる三毛猫ホームズシリーズの記念すべき１作目にゃ。

話もいいけど、なによりトリックが凄かった。この後出る三毛猫シリーズは、どんどんしょうもない話しになって行きますけど（ほとんど片山の恋愛だったりとか）、これは１級の本格推理だと言えそうです。逆に言うと、この後の軽めの青春ミステリーみたいなのが好きな人には、ちょっと・・って感じるかもしれないですね。

本格好きな人は、絶対一読したほうがいいにゃ三毛猫ホームズがスキなので思わず買ってしまいましたが。。。
あまり満足できるものではなかったと思います。
最初に三毛猫ホームズの一番最初の話しが載っているのですが
既に文庫で読んだことがある方には少し微妙かもしれません。
続いて、赤川次郎さんのインタビューなどが載っていますが
三毛猫ホームズの話が好き！という方には少し微妙かもしれません
時間がある時に読む感覚でもいいと思える１冊でした。
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<title>メリー・ウィドウ・ワルツ (講談社ノベルス)</title>
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<description>いかにも赤川次郎らしい作品で、ほんのちょっとした時間で、気楽に読ませてくれる。そんな作品である。
主人公は元刑事で求職中である。娘が修学旅行へ行きたいというのに感じて、余り気の向かない仕事を受けるこ...</description>
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いかにも赤川次郎らしい作品で、ほんのちょっとした時間で、気楽に読ませてくれる。そんな作品である。
主人公は元刑事で求職中である。娘が修学旅行へ行きたいというのに感じて、余り気の向かない仕事を受けることにする。内容は、ある未亡人が夫を殺したのかどうかを調査することである。その仕事の裏にある黒い意図と、複雑な人間関係が織りなすドラマである。
テンポのいい展開で一気に読ませてくれるが、終盤はやや強引である。それでも、人生における「寄り道」の効果や、知らずに他人を傷つけていることがあるのを、ちらりと語りかけ、それが人生だといっているようである。余りに軽すぎる作品であるが、後に残らないことを考えれば、時間つぶしには最高の作品だろう。
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<title>三毛猫ホームズの危険な火遊び (カッパ・ノベルス)</title>
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<description>相変わらずサービス旺盛な「三毛猫シリーズ」になっています。
例によって、終盤になって急激な展開で意外な結果になると言う話なのですが、今回は、ホームズも晴美も見ているだけに近い展開で、やや期待はずれで...</description>
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相変わらずサービス旺盛な「三毛猫シリーズ」になっています。
例によって、終盤になって急激な展開で意外な結果になると言う話なのですが、今回は、ホームズも晴美も見ているだけに近い展開で、やや期待はずれでした。もっと、事件を予防するところからの活躍を期待したのですが･･･。
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<title>英雄先生</title>
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<description>東作品久々のライトタッチな本作。初期の便利屋シリーズを髣髴させる。非常に
読み易く読了後も直ぐに再読をした。
内容的にはサイレントブリッジの様に若干荒唐無稽なあくまで作り物である、と
いう部分もある...</description>
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東作品久々のライトタッチな本作。初期の便利屋シリーズを髣髴させる。非常に
読み易く読了後も直ぐに再読をした。
内容的にはサイレントブリッジの様に若干荒唐無稽なあくまで作り物である、と
いう部分もあるものの畝原物にも感じられる社会悪との対決と、氏にしては珍し
い愛情物。
ハードカバーではあるもののサクっと読めるので便利屋シリーズが好きな人には
特にお勧めです。 ボクサーとしての夢が破れて地元の松江に戻った池田は、教師として退屈な日々を送る。ある日、教え子の女子高生が失踪し、東京から戻ってきた幼なじみが変死体で発見される。池田は教え子の行方を追跡するが…。
 物語は、東直己にしては珍しく北海道ではなく、島根県松江市を舞台に、高校教師を主人公に、拉致された生徒を追って、私立探偵まがいの調査をするという冒険ミステリ。展開もかなりスピーディーで、これまでの東直己の作品同様に、舞台背景がしっかりと描かれており、登場人物の心理も上手く描かれていて、作品に幅があり、存分に楽しめる作品です。

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<title>亡命者 ザ・ジョーカー</title>
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<description>仕事は「殺し」以外のすべて。トラブルシューター ジョーカーの第二弾。
前作を読んで面白いと思った人向けかな。面白のですが、ジョーカーに感情移入し辛いのは、何故でしょうか？


ジョーカーシリーズの第...</description>
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仕事は「殺し」以外のすべて。トラブルシューター ジョーカーの第二弾。
前作を読んで面白いと思った人向けかな。面白のですが、ジョーカーに感情移入し辛いのは、何故でしょうか？


ジョーカーシリーズの第二弾。
文章も軽くスラスラと読め、ハードボイルド作品としては標準以上なのだろうが、それ以上でもそれ以下でもない作品という印象を受けた。
たとえていうなら、機械で大量生された製品の一つのようなもので、飛び抜けた特徴を感じなかった。
大沢氏やジョーカーシリーズのファンでなければ、あえてこの本を読む理由は見あたらない。
バラエティに富む短編集で楽しめました。ジョーカーの過去なども若干明かされます。
でも今回、ジョーカーあんたやられすぎ、ってくらい危機一髪すぎです。
連載をまとめて忘れた頃に単行本化してくれる今のペースで丁度良いですね。
特に期待しているわけではないですが、読めばやっぱり面白い。
こういうライトなハードボイルドも相当うまいですが、やっぱり長編を読みたいですね。殺し以外のもめごと解決屋、ジョーカー。そこの持ち込まれる数々の事件を元にした短編集です。６つの短編からなります。今回の事件は、過去に尾を引くものが多く、８０年代に話題となった事件・事故の裏側（？）も垣間見れるものとなっています。また、ジョーカーの過去、誕生の秘密などが少しずつ明かされていきます。

筋は、比較的単純で、読みやすい本でした。ジョーカーのスーパーマン的な活躍は少なく、危機一髪に陥りながら、という話が多かったです。ウィットのきいた結末がさすがです。特に面白くもない作品。時間潰しにはいいが、特に感動したり、興奮したりはしない。これより面白い作品は山ほどある。色んなエピソードが出てくるので飽きは来ないが、特にお勧めできると言う訳ではない。今度は長編を望みたい。
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<title>風の盆幻想</title>
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<description>大の推理小説ファンの老母と、本書について話し合った。

母：登場する小説家の内田先生は、奔放な性格で、本書のバッファーになっている。
私：と言っても、著者の内田先生の創作上の人物だ。
母：著者の内田...</description>
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大の推理小説ファンの老母と、本書について話し合った。

母：登場する小説家の内田先生は、奔放な性格で、本書のバッファーになっている。
私：と言っても、著者の内田先生の創作上の人物だ。
母：著者の内田先生もこんな人なのかも？
私：礼儀正しい紳士だと「思う」。ところで、交換結婚とは面白い着想だ。
母：これはフィクションだから。本当なら、こんな事は感情的にあり得ないって。
私：このカラクリが、幻想的雰囲気を醸し出している。
母：しかし、推理小説で、幽霊がどうのという話を持ち出すのはどうかと思う。
私：最後まで読むと、幽霊では無かった。あれは、含蓄のあるフリだ。
母：そうか。しかし「悪魔の種子」「廃霊島」とは、随分雰囲気が違うな？
私：それらは、社会派小説的な面があるが、本書は娯楽性を追求している。
母：著者の作品はバラエティに富んでるね。

話は尽きないが、増子の「おわらは晴人さんと踊ります」という言葉が印象的だ。
本書は、ほんわかとした、コミカルな雰囲気があって、気軽に楽しめる。富山・八尾町の風の盆祭りの直後に老舗旅館の若旦那が、公園の植え込みで死体となって発見されたとある人物の依頼を引き受けた作家の内田康夫は、浅見光彦と共に風の盆の地へ謎解きへと向かう・・・・・・長い間待った新刊は、風の盆祭りの裏のドロ沼が関わってくるものの、浅見とセンセのやり取り、コミカルな描写もあり、含めて全体を通して優しさのある物語が展開されています祭りの鮮やかな描写や、帯にある死者の魂魄といった幻想的な設定まで、内田康夫作品独特の世界観に引き込まれました特に、ミステリーのジャンルで、幽霊、魂といった存在を使っても有りだと思えるのは、この作者の作品の特徴だと思います強烈な謎や強いサスペンス要素、謎解きを求める人には物足りないと思いますが、夏が去り行く哀愁漂い始めた此の頃に良く似合う、作品だと個人的に思います
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<title>モーダルな事象 (本格ミステリ・マスターズ)</title>
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<description> まず、この作品の前に「鳥類学者のファンタジア」を読むのが前提だが、それは本作をより面白く読むためであって、屁理屈をこねるためであってはならない。奥泉光の作品は、登場人物たちの大真面目なおかしさと、...</description>
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 まず、この作品の前に「鳥類学者のファンタジア」を読むのが前提だが、それは本作をより面白く読むためであって、屁理屈をこねるためであってはならない。奥泉光の作品は、登場人物たちの大真面目なおかしさと、目まぐるしい舞台の移動、文章の勢いをしむのが正解のような気がする。時間のあるときに一気に行くべきだ（一気に読まずに済ませられる人は、相性が悪いと見る）。ジャズに詳しい方、多摩地域、特に中央沿線在住だと笑える頻度は確実にふえる。
 芥川賞作家に理屈を求める読者がいるのが不思議でならない。
 昭和の東京を舞台に、荘厳華麗な本格推理の大伽藍を構築し、挙げ句一瞬で全てを夢幻のうちに消失せしめた恐るべき傑作「虚無への供物」。中井英夫の探偵小説史上に燦然と輝く金字塔は、読者より、むしろ実作者にとって一層強く意識され続ける存在だろう。

新本格とうたわれる作家達の中にあって、少なくとも奥泉光にとって「虚無への供物」とは作家として一度はぶつからねばならない作品だったようだ。しかし、中井英夫の傑作に相応しいリスペクトはどうあるべきか。真面目な中井英夫の衒学、耽美、レトリックを、ユーモア、滑稽に置き換え、あの大傑作をなぞるようにキャラを動かして、奥泉らしい遊びを工夫しながら、反推理小説として知られた結末を彷彿とさせるオチにつなげた技ありの作。

作家的野心を漲らせながら、思いっきり本歌を遊び倒した「モーダルな事象」は「虚無への供物」が好きな向きには堪らないはず。また「虚無への供物」を読んだことがない人にはセットで読むことをお勧めしたい。本格好きなら至福の時間が得られるはず。 犯人（裏の裏の犯人ではなく）がすぐ分かってしまったにも関わらず、面白く読めた。
 主人公の桑潟幸一助教授のだめさ加減と、もう一人の主人公アキの、勝手にミステリー小説の主人公になりきっているところなど、二人とも自分をみているようだった。
 アトランティスのコインとかありえないけど、その一方で、ふつうのとりとめもない本が、なぜかベストセラーになってしまったがために事件に絡んでくる点はありえそうで、SFと現実の間の不思議な世界を醸し出していました。 解説は何のために付け加えられたのか？
 この長すぎる物語にさらにページを加える必要があったのだろうか？それは、たとえば部分的に現出する漱石風の文体に何らかのエクスキューズをしたかったからなのか？分かりやすくいい文章の間に混入する、主語のなかなか現れてこない、読みにくい文章に文学的な意味があるとでもいいたいのだろうか？
 エンタテインメントに徹してほしいものだ。啓蒙してほしくなんかない。今はやりの「本格ミステリ」の形式をとってテンポよくストーリーを展開させながら､現代の文学や活字文化に対する批評やパロディーの要素も盛り込まれています。お涙頂戴のベタな童話集に翻弄されるいまいち冴えない「普通の」人々。伝説のコインを巡って交錯する現在と過去､そして現実と幻想。「泣ける本」ばかりがベストセラーになる今日この頃ですが、こんなヘビーな本もあるものだとワクワクさせられる一冊です。特に活字を愛し､文学を愛でる方々にはたまらないでしょう。
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<title>祇王の涙 京都路奥嵯峨殺人事件 (ジョイ・ノベルス)</title>
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<title>六月六日生まれの天使</title>
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<description> 島田荘司の拓いた小説世界をまた独自のアレンジを加えて展開(そして換骨奪胎)している本格ミステリ作家に歌野晶午、柄刀一などいるが、愛川晶もその一人。巻末インタビューでも一連の島田作品に言及しているが...</description>
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 島田荘司の拓いた小説世界をまた独自のアレンジを加えて展開(そして換骨奪胎)している本格ミステリ作家に歌野晶午、柄刀一などいるが、愛川晶もその一人。巻末インタビューでも一連の島田作品に言及しているが、彼らの作品を読んでいると、『本格ミステリー宣言』を表層的に理解するのでなく、小説作法のその核心部分を的確につかんでいるのが分かる。例えば、本作品では、記憶を喪失したヒロインが、それまでいた部屋から外へ出るためそのドアを開けたとき、それまで信じていた「世界」が反転するさま、その鮮烈さこそ、島田テイスト、｢本格ミステリー｣の味なのだ。『本格――』の愚直な実践者が往々にして眼高手低に陥ってしまうのは、この点の把握にかかっている。 本作は「私探し｣テーマの三部作の最後と作者は言明しているが、島田作品で同テーマの作品といえばなんと言っても『異邦の騎士』である。……というか、本作は愛川版『異邦』かと当初は思ったのだ。――実際、本作のヒロインの設定は、『異邦』のヒロインと同じくしているところがある。作者はもうひとつの記憶障害(しかし近年のミステリにはこれを結構見かけますな)を絡め、欲望と策謀渦巻く殺人行の顛末を、カタストロフィに至るまで、思う存分読者を翻弄してくれる。
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<title>透明な旅路と</title>
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<description>なんと言えば良いのか分からない。
だけど読んだあとは、鳥肌が立った。
あさの先生が書く特異な空間は、鮮明に焼きつくようなものではなく
淡い色を何度も重ねて重ねて塗られたような優しさと色気がある。
は...</description>
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なんと言えば良いのか分からない。
だけど読んだあとは、鳥肌が立った。
あさの先生が書く特異な空間は、鮮明に焼きつくようなものではなく
淡い色を何度も重ねて重ねて塗られたような優しさと色気がある。
はっとするような衝撃はないけれど、じんとくる何かがある。
それを私は未熟すぎて言葉に表現できない。それがもどかしい。
伝えたいのに伝えられない、読まなければ分からないこの感覚を
ぜひ読んで確かめてほしい。児童文学からはいったので若干の不安はあった。
彼女の児童書はどれも本当に素晴らしいものだからだ。

しかし、そんな不安なんか一気に吹っ飛ばされてしまった。
やはり、すごい。

あさのさんの書く文章は相変わらず、綺麗で優しくて本当に力強い。
なによりも透明感がある。

ページからものすごいエネルギーを感じる。
本作も然り。
児童書から入った方も、そうでない方も、是非読んでいただきたい。何と言うのだろうか。この感情を言葉にすることに、強いジレンマを感じる。
あさのあつこさんの書く文章は、文字や行間の間から滲み出る色っぽさがある。
この本もそうだった。俗っぽいいやらしさなどなく、彼女は性を鮮やかに印象付ける。正体不明の少年・白兎の持つ少年らしさと、不似合いな大人びた部分。そのギャップ、ふとした仕草や感情が、下手な官能小説よりは余程艶やかに感じられるのである。

彼女は、少年を描くことに長けている。

少年を『脆く、美しいもの』と語る彼女の本には、まさに彼女のその考えが反映されているのだろう。この本に限らず、彼女の描く少年たちは、どこまでも美しく、脆く、そして艶っぽい。
それが魅力なのだろうと、私は思う。事実、そこに惹かれて、私は彼女の本を手放せないのだから。作者の本を1冊も読んだことがなく「児童文学の人」と思っていたけれど、大人の小説だった。間合い？が怖くて日本昔話を見ている気分。ゆっくりどろどろじわじわ。シックスセンスなオチはすぐ見えちゃうのに飽きさせない、ぐわっと盛り上がったりはしないんだけど文章の波に気持ちよく乗れるのは独特の世界があるからかも。表紙が中身とすごく合ってる。色合いが。ラストで和子が「その人、おじちゃん？」｢優しい？」と聞くのが一番切なかった。そしてその人にお花をあげようとするけど見付からなくて悲しくなるあたり。あさのあつこ氏の本は初めてでした。読み始めてしばらくは何だこれは？ と言う感じでしたが、読後ストーリーを思い起こしながら何やら納得出来るものが有りました。ひょっとすると私自身の勝手な解釈かも知れませんが、人はそれぞれに種々の人生を歩んで来ます。その過程で自分では気付かないうちに心の何処かにひっかかりと言うか拘りの様なものを持っていて、それが現実と過去の狭間で突然、まさに突然消化したいと切望したかの様にタイムスリップして幻想的に表出するのかも知れません。但し感じ方は個々人違うかも知れませんが・・・・そんな風に感じました。余り遭遇出来ないお話なので興味が有り一気読みしてしまいました。
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